・シャドーイングが難しい。。。
・シャドーイングで口が回らない。。
・シャドーイングの正しいやり方は?
シャドーイングは「やり方」が正しければ「口が回らない」を解決することができます。
そして必ずリスニング力をあげることが可能になります。
私自身、シャドーイングを正しい「やり方」で実践しTOEIC満点を5回取れました。

またその経験を活かし今まで私は300人以上の人に対してシャドーイング指導をしてきました。
その方々も正しい「やり方」で実践し「口が回らない」状態から開放されることができました。
ただ、正しい「やり方」でシャドーイングを使わないと「口が回らない」になってしまいます。
本記事ではシャドーイングで「口が回らない」を解決するコツを3つ紹介していきます。
① 1単語ずらして発音する
② 息を繋げながら発音する
③ 適切なスピードで練習する
記事の前半では「口が回らない」を一瞬で解決する3つのコツを紹介します。
記事の中盤では、シャドーイングの「口が回らない」根本的解決策3つを紹介します。
記事の後半ではシャドーイングをする際にオススメの参考書も紹介していきます。
Contents
シャドーイングで「口が回らない」を解決するコツ

① 1単語ずらして発音する
② 息を繋げながら発音する
③ 適切なスピードで行う
シャドーイングで口が回らない時のコツ: 1単語ずらす
シャドーイングをする際は1単語ずらすことが大切になります。
シャドーイングは、音声の後を追いかけて発音する練習になります。
なので完全に同じタイミングでやってしまうとそれはシャドーイングじゃなくなります。
また3単語や4単語遅れてしまうとそれも正しくシャドーイングできていることにはなりません。
そういうシャドーイングのやり方が「口が回らない」につながってしまいます。
なので「口が回らない」人は「1単語ずらす」を意識して練習しましょう!
もう1つタイミングをあわせるうえで重要なのは音声のスピードも完全に真似するということです。
音声のスピードが0.5倍なのに1倍の速度で読んでいてはタイミングがずれます。
なので、音声がスローモーションなら自分もそれに合わせてスロモーションで発音するようにしましょう。
シャドーイングで口が回らない時のコツ: 息を繋げる
シャドーイングする際に、息をつなげて発音することは超重要になります。
英語と日本語の発生の仕方で一番違うのは息の使い方です。
ネイティブの発音を聞くとモニョモニョ言っているように聞こえると思います。
あれは、ネイティブが息を繋いで発音しているからです。
例えば I don’t like itを日本人が発音すると「アイ、ドント、ライク、イット」みたいな感じになります。
息を少しずつ途切れながら発音してしまうのです。
ただネイティブの実際の発音はあえてカタカナで書くと「アイドンライキッ」みたいな感じです。
このギャップを埋められないと「口が回らない」につながってしまいます。
シャドーイングで口が回らない時のコツ: 適切なスピードで行う
シャドーイングで「口が回らない」状態を回避するためにスピードの調整はとても重要です。
これもシャドーイングが「難しい」「口が回らない」という人に多く共通する問題です。
音声の速度が速すぎると、いくら息を繋いだりしても口が回らなくなってしまいます。
当然そんなやり方ではシャドーイングで効果はでません。
なのでシャドーイングをする際には適切なスピードにすることが重要です。
そこで重要になってくるのが音声の速度を少し遅くして挑戦することです。
0.5倍速や0.7倍速などのスピードなど調整して追いつけるスピードがからはじめましょう。
シャドーイングの「口が回らない」根本的対処法

上記ではシャドーイングで「口が回らない」を解決するコツを3つお伝えしてきました。
上記の3つは今すぐできる解決策ですが、根本的な解決策ではありません。
そこで以下ではシャドーイングの力で「口が回らない」の根本的解決法を3つ紹介します。
❶ 「音を聞く」ということを最優先する
❷ 個別の発音練習をする
❸ 自分のレベルにあったシャドーイング
シャドーイングコツの「口が回らない」根本的解決策1

シャドーイングをする際に最も重要になるのが「音を聞く」ということです。
シャドーイングが「難しい」「口が回らない」と感じている人は半数以上「音を聞く」ができていません。
仮に上手く発音できていてもそれは音を聞いた「つもり」でシャドーイングしているということです。
それでは自己流の間違った聞き方や発音方法がむしろ悪化してしまう可能性があります。
「音を聞く」ということがシャドーイングをする上で最も大切なことなのでまずはこの点を意識しましょう!
シャドーイングコツの「口が回らない」根本的解決策2
シャドーイングで口が回らない原因を解決するには、個別の発音を鍛えることがとても効果的です。
シャドーイングをしていると音は聞こえているけで口が追いつかないということがあります。
その原因は個個の細かい音の発音がスムーズでないからです。
それを解決するためにとっておきの練習方法があります。
それは「オーバーラッピング」です。
オーバーラッピングとはシャドーイングとは違い音声と全く同じタイミングでかぶせて発音する方法です。
完全に重なるので発音をシャドーイングよりもさらにネイティブに近づけることができます。
オーバーラッピングはできるだけ短い文で練習するのがオススメです。
口が回らず追いつかないという人はオーバーラッピングで解決してみてください。
シャドーイングコツの「口が回らない」根本的解決策3
自分のレベルにあったシャドーイングをすることが重要になります。
シャドーイングが「難しい」「口が回らない」という方はほとんどこれができていません。
シャドーイングは工夫の仕方によって自分のレベルに合わせたシャドーイングをすることができます。
下記の2つに大きくわけて、シャドーイングのレベル調整ができます。
・「文字見る」vs「文字を見ない」
・「音に集中」vs「意味に集中」
まず文字見るか見ないかですが、文字を見たほうがより難易度が簡単なのでやりやすいです。
ただ文字情報に頼っている可能性があるので「音を聞く」という行為が少し曖昧になってしまいます。
その反面文字を見ずにやる方法は少し難易度は高いですが音を聞かざるをえません。
また、音に集中か意味に集中かですが、音に集中するほうが簡単です。
意味に集中すると難易度があがりますが、その分「音を聞く」と「理解する」の同時処理が可能になります。
これらのそれぞれのやり方を組み合わせる形になるので全部で4パターンできます。
上から順に難しい順となっています。
ただ、②と③はあまり難易度的にはそこまで変わらないのでそこまで気にする必要はありません。
大切なのは自分の現在のレベルだとどこから始めるべきなのかをしっかりと把握することです。
考えて把握するといよりも①から順に実施して確かめていったほうがよいです。
①で少し詰まるようなら①での練習が必要ということになります。
また②③を余裕でできるようなら、④の練習を積極的に進めていったほうがいいです。
シャドーイングが「難しい」「口が回らない」人のためのシャドーイング実践法

それではここからはシャドーイングの具体的な進め方について順に解説していきたいと思います。
私自身が実際に実施した方法とこれまでシャドーイングを指導してきた経験から解説していきます。
できるだけハードルをさげて始めることでシャドーイングで「口が回らない」が解決しやすくなります。
以下のような順で大まかに進めていくのが最初のうちはよいです。
① 文字を見て音だけに集中し低倍速(0.5〜0.7)でシャドーイング
↓
② 文字を見て音だけに集中し速度をあげ(0.7→1倍速)てシャドーイング
↓
③ 文字を見ずに音だけに集中し低倍速(0.5〜0.7)でシャドーイング
↓
④ 文字を見ずに音だけに集中し倍速をあげ(0.7倍→1倍速)でシャドーイング
↓
⑤ 文字を見て意味にも集中し1倍速でシャドーイング
↓
⑥ 文字を見ずに意味にも集中し1倍速でシャドーイング
上記のように自分のできるレベルから徐々に徐々に1歩ずつ前進するのが効果を出す上でとても重要です。
上で示した番号を全てこなす必要はありません。
一番重要なのはこのブログのテーマでもありますが「成長」です。
なので①からはじめた人は③まで進むという目標でも良いというわけです。
あくまで上に記載した倍速の速さは目安なので倍速も少しずつあげることを意識しましょう。

繰り返しにはなりますが、①〜⑥を行う上で重要なのは「音を聞く」ことを意識することです。
ここの部分が欠けるといくら①〜⑥を地道にやっても効果のないシャドーイングになってしまいます。
必ずそこの意識だけは1回1回のシャドーイングで持つようにしましょう!
倍速をあげるタイミングですが、「口が回らない」と感じるないようになったら倍速をあげていきましょう。
そこさえできていたら、一気に速度をあげていっても大丈夫です。
上で示した①〜⑥の順番を参考にしてシャドーイングを進めてみましょう!
シャドーイングでオススメの参考書は?

結論からいうとどの教材でもシャドーイングは練習できます。
ただ個人的には「TOEIC公式問題集」が一番オススメです。
TOEICを受けない人でもシャドーイング練習するのなら買ったほうがよい参考書です!
実際にTOEICが必要ない人にTOEIC公式問題集を使ってシャドーイングをこれまで何人もサポートしてきました。
そしてその人達もリスニング力を伸ばすことができました!
TOEIC公式問題集がオススメな理由としては3つあります。
シャドーイングにTOEIC公式問題集がオススメな理由1: スピーカーが多様
1つ目は、スピーカーがカナダ・アメリカ・イギリス・オーストラリアと多様だからです。
真の国際人を目指し仕事で使うのであればやはりいろんな英語を聞き取れたほうがいいです。
私自身も普段からアメリカ人・オーストラリア人・イギリス人と話します。
ただTOEIC公式問題集でシャドーイング練習をしたおかげで今では全員聞き取れます。
あらゆる英語に対応する力を鍛えるという点で非常に優れています。

シャドーイングでTOEIC公式問題集がオススメな理由2: レベルがたくさんある
2つ目の理由はTOEIC公式問題集ではレベルがたくさんあることです。
短い文や長い文、またカジュアルな文、フォーマルな文などレベルがたくさんあります。
これは上記でも説明しましたが自分のレベルに合わせるためにとてもオススメです。
TOEIC公式問題集の5以降ではリーティングパートの音声も入っています。
様々なレベルがあるという点においてもTOEIC公式問題集は優れています。
シャドーイングでTOEIC公式問題集がオススメな理由3: 量がつきない
3つ目は、練習する材料が大量にあるということです。
正直1冊だけで半年くらい練習できるくらい練習する材料は大量にあります。
Part1からPart7を上手く全て使いこなせば1冊でめちゃくちゃ力がつきます。
実際に私自身がシャドーイング指導をするときは今での数冊のみ使用しています。
それで十分結果がでるからです。 またシャドーイングだけでなく他の力もめちゃくちゃ鍛えられます。
シャドーイングの効果とは?
シャドーイングの効果① 音を聞く「負担」が減る

シャドーイングの一番のメリットのメリットはリスニング力があがることです。
ただ厳密にいうとリスニング力をあげるというより、リスニングの「負担」を減らすようなイメージです。
日本人とネイティブの発生方法には息の使い方や発音方法の違いなどかなりの「ギャップ」があります。
この「ギャップ」が音を聞く「負担」につながるわけです。
この「ギャップ」はヨーロッパ人が英語を聞くものよりも日本人が英語を聞く「ギャップ」の方が大きいです。

なぜなら、日本語の発音は他の言語に比べると英語からかけ離れているからです。
スポーツで例えるなら、サッカーをやっている人にフットサルをする「ギャップ」はあまりないが、
野球をしている人にはかなり「ギャップ」があるといった感じです。
英語では日本語と息の使い方やリズムやイントネーション1つ1つがかなり違うためかなりの「ギャップ」が生まれます。
そこでシャドーイングを活用すれば英語と日本語の発生方法の「ギャップ」を直接埋めることができます。
なぜなら、音を聞いて真似るということはそのまま「ギャップ」を埋めることになるからです。
上記で述べた「負担」「ギャップ」を最小限に抑えるためにシャドーイングが最適のトレーニング法です。
シャドーイングの効果② 日本語発音が薄れていく

シャドーイングのもう1つのメリットは日本語発音が薄れていくということです。
これは①のメリットに関わってくることですが、発音の「ギャップ」も埋めていくことができます。
発生方法やリズムなどを「文章全体ごと」真似ることによって自分の発音もそれに近づいていきます。
「文章全体ごと」というところがポイントが重要です。
なぜなら、英語は1つ1つの発音を正しく学んでもあまり意味がないからです。
単語と単語また文と文が繋がることによって、特殊な変化やイントネーションの変化がおきます。
シャドーイングでは、それらの変化も丸ごと全部真似をすることができます。
リスニング力も鍛えられて、発音も鍛えられるのでシャドーイングは超効率のよいリスニング学習法です。