・TOEIC公式問題集の効果的な使い方は?
・TOEIC公式問題集「だけ」でスコアアップできる?
・パート別の分析や学習法が知りたい。。
本記事では、TOEIC990満点保持の私がTOEIC公式問題集の使い方を徹底解説します。

私もTOEICスコアアップは公式問題集を使うことによって達成することができました。
私が指導していた生徒さんの1人も公式問題集を使い2ヶ月で120点ほどスコアを伸ばしました。
TOEICの公式問題集を使うだけでも100点くらい簡単にあがります。
ただ、公式問題集を「どう使うか」を知らないとその良さを活かしきれません。
そこで公式問題集を最大限活用するためには2つの使い方があります。
❶ 模試を効果的に解く
❷ 公式問題集を使って学習する
ブログの前半部では公式問題集で問題をどのように解けば良いかを解説しています。
また、後半ではPart1~7を活用した学習方法を徹底解説しています。
Contents
TOEIC公式問題集「だけ」でスコアを伸ばせるか?

TOEIC公式問題集「だけ」でスコアアップできますか?
という質問をよく頂きます。
自分自身の経験とこれまで200名以上にコーチングした私が回答したいと思います。
答えは「Yes」です。ただしそれが「Best」ではありません。
TOEIC公式問題集を上記でお伝えした方法で使えればスコアは確実に伸びます。
ただTOEIC公式問題集「だけ」では限界があります。というか効率が少し悪いです。
なぜなら単語学習は別途で金のフレーズなどを使って覚えたほうが早いからです。

ただ金フレとでる1000くらいがあればあとは公式問題集だけでいいと思います。
現に私のコーチングなどでもほとんど公式問題集しか使っていません。
なのでベストアンサーとしては、TOEIC公式問題集と金フレなどの組み合わせが最強です。
ただ「どうやって」TOEIC公式問題集を使うかで全く学習効果が変わってきてしまいます。
なので、以下ではTOEIC公式問題集の使い方とその学習方法を紹介していきます。

TOEIC公式問題集の解き方

❶ 時間を測って解くこと
❷ 2時間通して解くこと
TOEIC公式問題集は時間を測って解く
公式問題集の解き方に関しては時間を意識して解きましょう。
これは今の時点でどこまで解けるのかを把握しておくためです。
リスニングでは問題に従って解くだけなので特に何もしなくても大丈夫です。
リーディングを解くときは、Part5・Part6・Part7で時間を測っておきましょう。
どこで自分が時間をかけてしまっているかを把握するためです。
また今後公式問題集を解いたときの比較参考になります。
タイマーかなにかを使って時間を測り、所要時間をどこかにメモしておきましょう。
TOEIC公式問題集は2時間で解ききる
TOEICはよほどの理由がない限り2時間通して解くようにしましょう。
この後のステップで分析をするにあたり2時間で解ききることが重要になります。
リーディングだけ個別でやったりしたら本来よりもスコアが高くなるかもしれないからです。
この後の分析のためにもですし、2時間の集中力を鍛えるためにも大切です。
2時間しっかりと時間を確保して本番と同じ状況で受けるようにしましょう。
TOEIC公式問題集の使い方: 公式問題集を使った学習法

ここからはTOEIC公式問題集を使った「学習法」を紹介していきたいと思います。
大きくリスニングパート(Part1~4)とリーティングパート(Part5~7)に分けて紹介していきます。
使い方次第ではかなりの効果を発揮できます。
それでは早速パートのごとの使い方を紹介していきます!
TOEIC公式問題集の使い方: リスニングパート偏

❶ パート1&2→オーバーラッピングを使う
❷ パート3&4→音読とシャドーイングを使う
TOEIC公式問題集Part1を使った学習方法
Part1では主にオーバーラッピングを使って「発音」と「内容処理能力」を鍛えていきます。
オーバーラッピングとは音源に重ねて自分も同じように発音する方法です。
ただただオーバーラッピングをするのではなく、映像を思い浮かべながら練習します。
Part1では短い文を頭のなかで映像にして写真と一致しているかを瞬時に判断する必要があるからです。
映像を思い浮かべながらするためにはまず英文の意味がしっかりと分からなければいけません。

なので、まずは解答のスクリプトの文が完全に理解できるようにします。
そして完全に理解できたらオーバーラッピングをしていきます。
この際にいきなり映像を思い浮かべるのが難しい場合は音だけに集中してオーバーラッピングしましょう。
そして余裕がでてきたら映像も思い浮かべながらオーバーラッピングができるようになりましょう。
TOEIC公式問題集Part2を使った学習方法
Part2の学習方法は基本的にPart1と同じで、オーバーラッピングを使っていきます。
ただ、オーバーラッピングする際に意識することを少し変える必要があります。
Part2では会話形式の応答問題なので、自分があたかもいっていることを意識します。
I need to finish the project by tomorrow.(明日までにプロジェクト終わらせないと)

という文があれば緊急性が求められている感じで感情を込めていいます。
学習手順はPart1と全く同じですが「感情を込める」ということをPart2では意識しましょう。
Part1と2を使った学習はリスニングの点数が300点以下の方にオススメの学習法です。
TOEIC公式問題集Part3・4を使った学習方法
Part3とPart4に関してはTOEICリスニングの点が300点以上の方にオススメの学習法です。
リスニングの点が300点以上だと基礎力があるとは思いますが、人によって大きくレベルが分かれます。
ここでは大きく2グループに分けてすべきことを解説したいと思います。
Part3・4の解答のスクリプトをみてスラスラと理解できない方。
まずPart3・4の解答をみてスラスラと文が理解できない方は読解スピードを鍛える必要があります。

基礎力はある程度ついていると思うので、じっくり読めば文が理解できる段階だとは思います。
あとは「じっくり理解」を「高速理解」に変えて行く必要があります。
ではどのように具体的な学習方法ですが、Part3・4の文を使い「音読」を大量にします。
読解スピードをあげるために一番必要なのは「音読」です。
さて、次は解答のスクリプトをみたらある程度スラスラ読める人です。
このレベルの人は「リスニングでは分からない」という感じだと思うので音声も一緒に鍛えていきます。
具体的にはPart3・4のスクリプトを使って「シャドーイング」をしていきます。
「シャドーイング」をすれば「聴解能力」がかなり高速で鍛えられます。
「シャドーイング」のやり方に関しても以下で徹底解説しているのでチェックしてみてください。

TOEIC公式問題集の使い方: リーディングパート偏

TOEIC公式問題集Part5を使った学習法
TOEIC公式問題集Part5に関しては、正直使わなくてもいいかと思います。
というのも他のPart5対策の参考書を使ったほうが問題数も多く効果的だからです。
ただPart5をどうしても活用したい人は、「根拠を持って答える」練習をしましょう。
これはリーディングセクション全てで大切なことです。
曖昧な根拠のまま答えていては、英語力があがっても間違い続けてしまいます。
なのでPart5の問題を解いた後でも、「根拠はなんだろう?」と自問自答してすすめるようにしましょう。
TOEIC公式問題集Part6&7を使った学習法
Part6と7では文の全体像を掴む練習をしましょう!
文の全体像とはなに?
文の全体像とは、
TOEICの長文では、メッセージの趣旨を理解せずに読むと問題がめちゃくちゃ解きにくいです。
たとえ1つ1つの文章が処理できても、全体像を把握できるようにならないといけません。
精読をしていって、「誰が」「誰に」「何の目的で?」の3点を意識して読む癖をつけましょう。
文章の全体像が把握できるようになると文章はかなり読みやすくなります。
全体像が意識できると、わからない単語があっても流れから単語の意味を予測できたりもします。
この力を鍛えてからTOEICのリーディングスコアが100点近く上がった人はこれまで何度もいました。
「誰が」「誰に」「何の目的で?」を意識してpart6とpart7の文を読む練習をしましょう!
TOEIC公式問題集の使い方: まとめ

ここまでTOEIC公式問題集の使い方を詳細に説明してきました。
使い方に迷ったらこのページに戻ってきた使い方を確認して頂ければと思います。
この記事がみなさんの少しでも役にたっていれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました!